総選挙で苦戦のネタニヤフ首相をトランプ氏が後押し[2019/09/16 17:40]

 イスラエルの総選挙が17日に迫り、与党と野党が接戦を繰り広げています。苦戦が伝えられるネタニヤフ首相が続投できるかどうかが大きな焦点となっています。

 ネタニヤフ首相は4月の総選挙で与党勢力が議会の過半数を獲得しましたが、連立政権の樹立に失敗しました。わずか数カ月で再び総選挙が実施されますが、ネタニヤフ首相自身が汚職疑惑を抱えています。
 最大野党「青と白」・ガンツ元軍参謀総長:「ネタニヤフ氏は正気を失っている。彼は自分の政治的利益のために我々の民主主義を破壊しようとしている」
 事前の世論調査では、ネタニヤフ首相率いる与党「リクード」と最大野党の中道連合「青と白」が接戦となっています。青と白を率いるガンツ元軍参謀総長はネタニヤフ首相を退陣させ、与党陣営と連立を組むことも視野に入れています。一方、アメリカのトランプ大統領は14日にネタニヤフ首相と電話し、相互防衛条約の締結の可能性について協議したとツイッターで明らかにしました。安全保障を巡ってイスラエルとの協力を進める意向を示し、総選挙を迎えるネタニヤフ首相を後押しする狙いがあるとみられます。

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