米国をけん制? ロシア、イラン“軍事アピール”[2019/09/24 07:59]

 アメリカと対立するロシアとイランは軍事力のアピールに余念がありません。両国が合同で軍事演習を行う可能性も浮上しています。

 プーチン大統領は20日、先週に始まったロシア国防省の軍事演習を視察しました。プーチン大統領はショイグ国防相や軍の制服組トップらとともに、空軍兵士の降下訓練や多連装ロケット砲の発射訓練を視察しました。ロシアメディアによりますと、演習では短距離弾道ミサイル「イスカンデル」も投入され、プーチン大統領もこの様子を視察したということです。今回の演習には中国やインド、パキスタンをはじめ、中央アジアの国々が参加しましたが、ロシア国防省は演習の狙いについて「特定の国に対する攻撃を想定したものではない」との見解を示しています。
 一方、ロシアと協力関係にあるイランは22日、全国各地で一斉に軍事パレードを実施しました。パレードでは、イラン最高指導者直轄の精鋭部隊「革命防衛隊」が「新型」だと主張していた弾道ミサイルなどが披露されました。
 イラン、ロウハニ大統領:「中東地域で起こった出来事をイランの責任にしたい勢力は、これまで常に嘘ばかりだ。真実を述べ、地域の安定を求めるなら軍拡競争を止めるべきだ」
 また、ロウハニ大統領は国連総会の場で「希望連合」と名付けた新たな安全保障構想を提案する考えを明らかにしました。さらに、イランのメディアはイラン、ロシア、中国による軍事演習が近くオマーン湾とインド洋で行われるとも伝えていて、中東への軍の増派を決めたアメリカを強く牽制(けんせい)しています。

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