国連で16歳少女が“涙の訴え” 各国メディアは…[2019/09/24 17:50]

 待ったなしの地球温暖化問題。その対策を話し合う国連の会議が開かれています。そのなかで各国の首脳を前に16歳の高校生・グレタさんが涙ながらに具体的な行動を訴えました。「経済のことしか考えていない」と大人への痛烈な批判を行ったグレタさんの訴えを世界はどう受け止めているのでしょうか。ニューヨークから報告です。

 (猪ノ口克司朗記者報告)
 アメリカをはじめ、各国のメディアはグレタさんのとにかく力強い言葉をそのまま見出しにとって報じています。「How dare you!」という言葉が特に大きく取り上げられています。「よくもこんなこと言えたわね」という表現で、各国の首脳に対して16歳の少女が堂々と批判したことが伝えられています。また、グレタさんとトランプ大統領がエントランスで出くわした際の様子について、ワシントンポストは「グレタさんがトランプ大統領をにらみつける映像が最大の注目を浴びた」と報じています。当のトランプ大統領はツイッターで、グレタさんの真剣な演説を引用したうえで「とてもハッピーな女の子のようだ」と投稿しています。これに対しては、情熱のこもった演説に皮肉なメッセージだ。馬鹿にしているとも伝えられています。また、グレタさんはスピーチの後、ドイツのメルケル首相やフランスのマクロン大統領とも面会するなど、とてつもなく今、大きな存在となっていて、国連を舞台にグレタさんが大きなムーブメントを起こしています。
 デモを取材した際、グレタさんは秘めたる闘志を感じるところがあり、前に出て積極的に話すタイプでもない存在で、演説はグレタさんにとって本当に勇気を振り絞って涙ながらに訴えたという思いを感じました。それに各国の首脳も、メディアも大きく心を揺さぶられているのだと思います。

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