北朝鮮高官「展望明るくない」 首脳会談巡り談話[2019/09/27 18:14]

 北朝鮮外務省の金桂冠(キム・ゲグァン)顧問は米朝首脳会談についての談話を発表し、「今後の展望は明るくない」と懸念を示しました。

 朝鮮中央通信は27日、アメリカには北朝鮮が「先に核放棄」すべきとの主張が残っていて「再度、首脳会談が開かれても新たな突破口が開かれるかという猜疑心(さいぎしん)を拭うことができない」とする金顧問の談話を発表しました。また、アメリカの米韓合同軍事演習再開など北朝鮮との合意履行に向けた行動が伴っていないと批判しました。しかし、一方でアメリカの今後の動向を注視する考えも示しました。北朝鮮はアメリカとの実務協議が再開する前に段階的な非核化の容認や体制保証、制裁解除などを引き出すため牽制(けんせい)する狙いがあるとみられます。

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