米中閣僚級貿易協議 来月第2週に開催へ[2019/09/30 01:17]

 中国政府は、アメリカとの閣僚級の貿易協議を来月の第2週に開くことを明らかにしました。知的財産権侵害などの中国の構造問題で妥協点を見いだせるかが焦点です。

 中国商務省は、来月1日の建国70年に関連した記者会見で、来月の第2週に交渉団を率いる劉鶴副首相がワシントンを訪れ、閣僚級の貿易協議を行うことを明らかにしました。アメリカとの閣僚級の協議は、7月末に上海で開催されて以来で、王受文次官は「冷静かつ理性的な態度で交渉により、違いを乗り越え互いに利益になる解決方法を見つけていきたい」と強調しました。アメリカは2500億ドル、日本円で約27兆円分の中国製品への追加関税の引き上げを来月15日に延期し、中国は大豆や豚肉などのアメリカ産農産物の輸入拡大に動くなど、歩み寄りの姿勢をみせています。しかし、中国の構造問題を巡る隔たりは大きいとみられます。

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