実務者協議 米「良い議論できた」と北朝鮮に反論[2019/10/06 12:04]

 北朝鮮の非核化を巡るアメリカと北朝鮮の実務者協議が終了し、北朝鮮が「交渉は決裂した」と述べたのに対して、アメリカ国務省は「良い議論ができた」と反論しました。

 アメリカ国務省は「北朝鮮の発表は、8時間半にわたる協議の中身と精神を反映していない」とする声明を出しました。「アメリカはクリエーティブな提案をし、北朝鮮と良い議論ができた」と強調しています。新たな提案の中身は明らかにされていませんが、会談に先立つ複数のアメリカメディアの報道では、寧辺(ニョンビョン)の核施設の閉鎖とウラン濃縮活動停止の見返りに繊維と石炭に対する国連制裁を3年間、緩和するという譲歩案が報じられていました。アメリカ国務省はさらに2週間後にストックホルムで協議を再開するとしていて、「協議は決裂した」としている北朝鮮の狙いや今後の出方を見極めたい考えです。

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