化学賞グッドイナフ氏はノーベル賞最高齢の97歳[2019/10/10 12:51]

 吉野彰さんとともにノーベル化学賞に決まったジョン・グッドイナフ氏は97歳で、これまでで最も高齢のノーベル賞受賞者となります。

 アメリカ人でテキサス大学教授のグッドイナフ氏はリチウムイオン電池のプラスの電極としてコバルト酸リチウムを使用し、強力なバッテリーが生まれる基礎を作りました。吉野さんはこの研究に注目し、マイナスの電極に炭素を使うことで安全性が高くなることを発見するなど、リチウムイオン電池の実用化につなげました。吉野さんはグッドイナフ氏と親しく、毎年、テキサス大学を訪ねていたということです。吉野さんはグッドイナフ氏について「彼からすると私は息子のような位置付け。可愛がってもらっている」と話し、高齢にもかかわらず、研究を続けていることを称賛しています。グッドイナフ氏は「97歳まで生きてきた。人は何でもできる。ノーベル賞の受賞は光栄だ。生涯を通じて支援してくれたすべての友人に感謝している」とコメントしています。
 また、同じく受賞が決まったイギリス人のスタンリー・ウィッティンガム氏は1970年代に化石燃料を用いない電池の開発に取り組み、リチウムイオン電池の原型を発明しました。

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