北朝鮮「忍耐心にも限界」 ICBM発射実験再開を示唆[2019/10/10 21:07]

 北朝鮮外務省はイギリスなどがSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)の発射を糾弾する声明を出したことを批判し、ICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射実験の再開を示唆する談話を発表しました。

 北朝鮮は2日、新型のSLBMの発射実験を行いました。これを受けてイギリスなどヨーロッパの6カ国は8日、国連の安全保障理事会の非公式会合で発射を糾弾する声明を出しました。北朝鮮外務省の報道官は10日、この声明を「アメリカがそそのかした」と批判して「我々の忍耐心にも限界がある」として、ICBM発射実験の再開を示唆する談話を発表しました。また、談話では「我々の自衛権に属する正当な措置だけに言い掛かりを付けたのは重大な挑発だ」と主張しています。北朝鮮はアメリカとの非核化交渉が難航するなか、牽制(けんせい)を強めることでさらなる譲歩を引き出す狙いがあるとみられます。

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