レバノンで首相が辞意表明 大規模デモの収束できず[2019/10/30 02:58]

 政府による課税案に反発して大規模な反政府デモが続く中東のレバノンで、首相が混乱の責任を取って辞任する考えを表明しました。

 レバノンのハリリ首相は29日、テレビ演説で「国家の安全と尊厳がより重要だ」と述べ、内閣総辞職する考えを表明しました。レバノンでは財政難に苦しむ政府が今月、スマートフォンの無料通信アプリへの課税を含む増税方針を発表しました。生活苦にあえぐ市民らはこれに反発し、17日から各地で政府の退陣を求める大規模な抗議デモが続いていました。ハリリ首相はその後、課税案を撤回して閣僚の給与削減案などを示しましたが混乱は続いていました。ただ、政府の退陣によって今後、事態が収束するのかは不透明です。

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