日韓首脳の11分間「話し合い」 韓国側の思惑は?[2019/11/04 17:28]

 会談も行われず、冷え込んだままの日韓関係ですが、4日にタイで開かれた国際会議の場で安倍総理大臣が文在寅(ムン・ジェイン)大統領と11分ほどの「話し合い」を持ちました。ソウル支局から報告です。

 (高橋政光記者報告)
 (Q.韓国政府の4日の動きの思惑はどこにある?)
 韓国はアメリカや北朝鮮との関係がぎくしゃくし、外交面で四面楚歌ともいえるなか、経済面の状況も悪く、日本の輸出規制の不安を打開するために対話姿勢に出たといえます。韓国は8月にGSOMIA(日韓軍事情報包括保護協定)の破棄を発表しましたが、今月22日いっぱいで終了するのを前に、アメリカ政府は破棄を撤回するよう韓国に圧力を強めています。北朝鮮対応もあってアメリカは日韓関係の改善も促しています。韓国としても対日強硬対応一辺倒といかなくなりました。そこでまずは輸出規制の撤回に向け、日本との対話を探るために今回の首脳同士の話し合いを呼び掛けたわけです。ただ、日本が最も重要視する徴用工問題について韓国は日本企業の負担を前提としたプランしか考えておらず、問題解決は前途多難といえそうです。

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