ヨーロッパ警察機構は、密輸目的に捕獲されたウナギの稚魚約5トンを押収したと発表しました。東アジア向けの密輸が横行していて、当局は取り締まりを強化しています。
ヨーロッパウナギは乱獲を背景に激減していて、現在は絶滅危惧種に指定され、輸出は禁止されています。しかし、日本など東アジアでのウナギの高騰を背景に、養殖目的で稚魚を中国に密輸しようとするケースが相次いでいます。ヨーロッパ各国の当局は集中的な取り締まり作戦を行い、2019年4月までの8カ月間に約5トンの稚魚を押収し、150人以上を逮捕したということです。稚魚は1キロ約20万円で闇取引され、年間3000億円以上が組織的な犯罪グループに流れているとも指摘されています。
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