米中貿易摩擦緩和へ 制裁関税の一部撤回で合意[2019/11/08 10:40]

 中国政府はアメリカと中国の貿易問題で、互いの製品に掛け合った制裁関税の一部をともに撤回することで合意したと発表しました。一方で、双方からは懸念の声も聞こえてきます。

 中国商務省は会見で、アメリカと中国の第1段階の合意としてそれぞれの制裁関税の一部をともに撤回することで合意したことを明らかにしました。撤回が実現すれば貿易摩擦の緊張緩和につながります。一方で、アメリカの「ニューヨーク・タイムズ」は、アメリカ政府関係者が「中国が知的財産権の保護の問題で積極的な行動を取るかどうかにかかっている」と釘を刺したことを報じています。また、中国商務省は、第1段階の合意には互いの追加関税を同時に同じ比率で引き下げることが重要な条件だとも強調しています。そして、「関税引き上げによって始まった貿易戦争は関税の取り消しで終わるべきだ」と主張しました。合意に署名する場所については調整が続いていて、来月初旬のNATO(北大西洋条約機構)首脳会議に合わせてロンドンで行われる可能性も取り沙汰されています。