公聴会で現役外交官証言「トランプ氏が調査求めた」[2019/11/14 06:12]

 アメリカ、トランプ大統領のウクライナ疑惑に関する公聴会で、トランプ大統領が軍事支援と引き換えにウクライナ側にバイデン前副大統領のスキャンダルを調査するよう求めたと現役の外交官が証言しました。

 テイラー駐ウクライナ臨時代理大使:「電話でトランプ大統領が(私の上司の)大使に『調査』について尋ねているのが聞こえた。大使はウクライナ政府が調査を始める用意があると答えていた」
 テイラー駐ウクライナ臨時代理大使は、調査を始めなければウクライナへの軍事支援は行われない条件だったとの認識を示しました。来年の大統領選挙におけるトランプ大統領の再選のため、外交政策がゆがめられる経緯が明らかにされました。一方、与党の共和党議員は「ウクライナ大統領が疑惑を公に否定している」と反論しました。野党・民主党は年内の弾劾(だんがい)訴追を目指す考えですが、共和党が多数の上院でトランプ大統領の違法行為が認定される見通しは立っていません。

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