米韓軍事演習の延期も…「要求は完全中止」 北朝鮮[2019/11/19 15:59]

 北朝鮮の金英哲(キム・ヨンチョル)副委員長は、アメリカが韓国と計画していた合同軍事演習の延期を決めたことについて「要求しているのは完全中止だ」とする談話を出しました。

 朝鮮中央通信は19日、金副委員長の米韓合同軍事演習に関する談話を伝えました。「演習の延期によって朝鮮半島の平和と安全が保証されるものではない」としたうえで、「敵視政策を撤回するまで非核化交渉を夢にも見てはならない」と演習の完全中止を求めました。北朝鮮は連日、アメリカを牽制(けんせい)する談話を発表していて、非核化交渉で最大限の譲歩を迫る狙いがあるとみられます。また、労働新聞は金正恩委員長が南東部の通川(トンチョン)にある水産加工場を視察した様子を写真入りで報じました。金委員長は建設の遅れを指摘し、「このような問題まで最高司令官が現地で対策を立てなければならないのが現実だ」と叱責したということです。

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