「GSOMIA」失効までわずか 日韓ギリギリの調整続く[2019/11/22 12:16]

 日本と韓国のGSOMIA(軍事情報包括保護協定)の失効まであと12時間ほどになりました。アメリカが協定維持へ圧力を強めるなか、水面下でギリギリの調整が続いています。ソウルから報告です。

 (良永晋也記者報告)
 今まさに日韓の当局者が協議を続けていまして、期限ギリギリまで続くとみられます。ただ、現状では妥協点を見いだすのは難しい情勢です。また、22日に発表された韓国の最新の世論調査では国民の半数以上51%が「GSOMIAは終了すべき」と考えているという結果が出ました。これは文在寅(ムン・ジェイン)大統領の判断にも影響を与えそうで、韓国側が譲歩する可能性はより低くなったといえます。一方で、アメリカはプレッシャーを強めています。21日、ポンペオ国務長官は韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相と電話会談をしました。GSOMIAを破棄しないよう働き掛けたとみられます。また、アメリカ議会上院も日韓に「信頼回復に向けた措置を取るよう」促す決議案を可決しました。ただ、アメリカ政府はあくまで「日韓での解決」を求めて、仲介まではしない考えです。現状ではGSOMIA失効の可能性は高いといえます。

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