トランプ大統領 イランへの軍事報復には触れず[2020/01/09 06:38]

 アメリカのトランプ大統領はイランによるミサイル攻撃に対して軍事行動による対抗策は取らず、経済制裁の強化で対応する考えを示しました。

 トランプ大統領:「今回のイランによる攻撃でアメリカ人の犠牲は出なかった。イランは事態を収束させつつあるようだ。関係国にとって良いことだ」
 トランプ大統領はこのように述べ、事実上の収束宣言を行いました。懸念されていた軍事行動による報復には一切触れない一方、イランに対する経済制裁を強化する考えを明らかにしています。軍事衝突が懸念されていたアメリカとイランの対立は当面の危機を脱した形となりました。これを受け、ニューヨーク市場では株価が一気に値を上げ、ダウ平均株価は一時、前日に比べて200ドル以上、上昇しました。また、前日にイランによる攻撃を受けて急騰したニューヨークの原油先物相場は時間外取引での最高値から6ドル近く急落し、一時、1バレル60ドルを割り込みました。また、一時、約7年ぶりに1オンス1600ドルを突破した金相場も1560ドル台まで値を戻しています。

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