“メガ火災” 町の半分以上が壊滅的被害で車生活も[2020/01/13 21:49]

 オーストラリアの森林火災は発生から3カ月以上が経ちましたが、収束する気配はありません。壊滅的な被害を受けたシドニーから南に400キロほど離れたコバルゴという町から報告です。

 (白川昌見記者報告)
 この場所には4軒の住宅があったということですが、ほとんどが焼け落ちてしまっています。ここに暮らしていたデーブさん一家は、今はキャンピングカーの中で暮らしています。家を失ったことを知った友人の人がすぐ提供してくれたということです。デーブさんは「今回の火災は見たこともないような猛烈な炎だった」と話してくれました。
 デーブさん:「火はとても強かった。芝が非常に乾燥していたからすぐ燃え移った。とても激しく強く悲惨だった」
 この町の半分以上は壊滅的な被害を受け、3人が亡くなっていて、人々は悲しみに暮れています。一方で、ボランティアや支援物資の輪はオーストラリア全土で広がっていて、「大変な時だからこそ結束が広がっている」と多くの人が話しています。未曽有の大規模火災を前に、人々は協力し合ってなんとかこの困難を乗り越えようとしています。
 (Q.オーストラリアは、全体的に見て鎮火傾向にあるのか?)
 実は、ここに来る途中も高速道路を通っている時に山から煙がモクモクと上がっているのが見えました。それで、すごい広い距離で煙が上がっているので、なかなか人の手で消火しようと思っても難しいんじゃないかなというのが正直な感想でした。「とにかく雨季を待つしかないんじゃないか」と、そんな声も聞こえてきているような状況です。

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