情報統制強める政府に疑念 中国で新型肺炎201人に[2020/01/20 12:08]

 新型コロナウイルスによる肺炎の感染者は中国全土で201人に上ります。このほか8人が感染の疑いで深センで隔離治療を受けています。北京から報告です。

 (森林華子記者報告)
 20日朝から中国各地で発症例が次々と発表され、北京市民は「やっぱり」と危機感を募らせています。武漢当局は感染者がさらに136人増えて198人になったと発表しました。死亡した人は1人増えて3人になり、9人が危険な状態です。また、武漢を訪ねていた3人が北京と深センで発症しました。武漢以外で初めてとなります。最新情報ですが、深センの衛生当局は新型コロナウイルスに感染の疑いで8人が隔離治療を受けていると発表し、さらに浙江省でも疑わしい事例が5件出ています。国内ではインターネット上の「感染」を訴える書き込みが削除されるなど、「春節」の大型連休が始まるのを前にパニックが起きないよう情報統制を強める政府に対して疑念の声が強まっています。19日夜になって中国政府は全国各地で検査を強化して結果を公表すると発表し、対策を取るとしています。

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