新型肺炎で有名に…中国「武漢市」ってどんな街?[2020/01/23 19:41]

 新型肺炎が拡大する中国では死者が17人に増え、感染者は中国本土以外も合わせて570人を超えています。多くの感染者が出ている武漢市では空港と鉄道の駅などを一時閉鎖すると発表しました。その武漢市について、外報部・張予思記者の解説です。

 まず、確認したいのは武漢の基本情報です。湖北省武漢。街の中心部にはアジアで有名な長江が流れています。面積は兵庫県とほぼ同じの8569平方キロメートル。元々は長江が流れている南側が武昌。北側が漢口、漢陽という3つの別々の街でしたが、1926年に合併した時に各地区の頭文字を取って武漢と名付けられたようです。
 人口は1108万人です。中国ではトップ10に入る人口で、神奈川県が920万人、大阪府は880万人が全体の人口なので、相当大きな街であることが分かると思います。ホンダや日産などの工場を構える自動車産業の街です。
 さらにもう1つ言うと、長江が流れていることから古くは三国志の時代からすでに栄えていて、呉の英傑・孫権が築いた城の物見櫓(やぐら)「黄鶴楼」というものが武漢の名勝地となっているという街です。

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