下馬評覆した“エリート”ブティジェッジ氏って?[2020/02/06 14:04]

 トランプ大統領を引きずり下ろすため、民主党内で始まっているのが大統領選の候補者選び。初戦となるアイオワ州で集計が遅れるというトラブルのなか、一躍有力候補となったのがこの人でした。
 民主党・ブティジェッジ候補(38):「一部ではチャレンジする意味すらないと言われた我々だが、現在、現職大統領にとって代わる最有力候補に躍り出た」
 ベテランが並ぶ候補者のなかではひと際目立つ若手のブティジェッジ氏。スタンスは中道ですが、極めて異色の候補者です。名門「ハーバード大学」を卒業し、その後、アメリカ国内の極めて優秀なエリート学生を支援する奨学金制度でイギリスのオックスフォード大学に留学。卒業後は世界屈指の経営コンサルティングファームのマッキンゼーアンドカンパニーに就職します。英語以外にもスペイン語やノルウェー語など8カ国語を操るまさにスーパーエリートです。2012年、29歳の若さでアメリカ中西部インディアナ州のサウスベンドで市長に就任。市の財政を立て直したという実績はありますが、国政経験はゼロです。また、ブティジェッジ氏は同性愛者を公言しています。もしブティジェッジ氏が民主党の代表となり、トランプ氏を倒して大統領になれば最年少の大統領になります。
 華々しい経歴を背景に挑む候補者選びで勢い付くブティジェッジ氏ですが、投票を巡る疑惑が報じられています。今回、集計が遅れた原因はスマートフォンのアプリの不具合とされています。このアプリを開発した会社「シャドウ」とブティジェッジ氏が癒着しているのではないかと指摘されているのです。ウォール・ストリート・ジャーナルによりますと、ブティジェッジ氏がアプリ開発会社「シャドウ」に対して合計4万2500ドルをソフトウェアの権利と契約料として支払っていたといいます。大方の予想を覆し、急浮上したブティジェッジ氏と大幅に遅れた集計。ブティジェッジ陣営から金が流れているシャドウに疑惑の目が向けられているのです。ブティジェッジ氏は来週、ニューハンプシャー州の予備選に勝利すれば、打倒トランプの本命の座が見えてきます。
 民主党・ブティジェッジ候補:「ニューハンプシャーに夜明けが来て、トランプが大統領でない日が来るのを想像してほしい。準備はいいか」

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