武漢の30代医師が死亡 新型コロナいち早く警告[2020/02/07 10:32]

 武漢市で新型コロナウイルスによる肺炎にいち早く気付いて声を上げたため、当局に摘発された30代の医師が亡くなりました。

 湖北省武漢市の眼科医で34歳の李文亮さんは去年12月、原因不明の肺炎に気付いて他の医師らとSNS上で「SARS(重症急性呼吸器症候群)が発生した」などと発信していました。これは当局が「原因不明の肺炎患者発生」を発表するよりも早く、公安当局は「デマを流した」として8人を摘発し、李さんは訓戒処分を受けていました。李さんはその後に発熱し、感染が確定して入院中でしたが、7日未明に亡くなりました。
 一方、中国の衛生当局は中国本土の死者が新たに73人増えて、636人に上ると発表しました。感染者は3万1161人に達し、そのうち4821人が重症です。また、世界の感染者は28の国と地域に広がり、3万1400人を超えています。

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