氷山も溶け…南極で18.3℃ 史上最高気温を更新か[2020/02/08 18:12]

 世界的に暖冬となるなか、南極で気温が18.3度まで上がった可能性のあることが分かりました。観測が確認されれば南極では史上最も高い気温です。

 WMO(世界気象機関)によりますと、南極半島にあるアルゼンチンの観測所で6日、気温が18.3度まで上がりました。これまでの最高気温は2015年に観測した17.5度でした。風が山を越え、乾いた熱風が吹き下ろす「フェーン現象」が起きた可能性があるということです。WMOは、アルゼンチンから観測データの提供を受けて精査するとしています。
 世界気象機関・報道官:「南極半島は世界で最も温暖化のスピードが速い地域だ。南極半島の西海岸では50年で87%もの氷山が失われた」
 WMOは南極半島では「過去50年で気温が約3度上昇した」と説明していて、海面上昇による一部地域の水没など大きな危機に直面していると警鐘を鳴らしています。

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