エアロゾル感染に潜伏最長24日…北京の今は?[2020/02/10 20:55]

 新型コロナウイルスは世界28の国と地域に広がり、感染者は4万人を超えました。死者は910人に上っています。そして、上海市が感染経路についての判断を明かしました。「直接感染」「接触を通じた感染」「エアロゾル感染」です。そのエアロゾル感染について、中国ではどのように受け止められているのでしょうか。北京から報告です。

 (森林華子記者報告)
 エアロゾル感染は、中国でも大きな話題になっています。9日に行われた中国政府の記者会見で、「今のところ、新型コロナウイルスがエアロゾルで感染する証拠はない」というふうに否定しました。これを受けて、やはり中国の人々は「じゃあ、どっちを信じれば良いんだ」「統一した見解を教えてほしい」と当局への不満が広がっています。
 新たな情報として、中国政府の専門家チームのトップ・鍾南山医師らは、これまで最大規模となる感染者1099人を分析したデータをまとめました。そこで、「感染者の大半に初期の段階では発熱がない」「潜伏の期間は平均3日だが、最も短い場合は当日、最も長い場合は24日になる」としました。
 (Q.潜伏期間が最大24日間であるというふうに変わったということ?)
 あくまで、個別の事例であるとしていますが、14日などとされている最も長い潜伏期間が、さらに延長される可能性はあります。10日夜に、WHO(世界保健機関)の専門家チームが北京入りしますので、その際にこの件についても意見交換されるとみられます。

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