中国・新型コロナ退院患者が死亡 記事削除で波紋[2020/03/06 01:30]

 中国メディアは、新型コロナウイルスの感染から回復して退院した患者が亡くなったことを伝えましたが、その後に記事は削除されて波紋を呼んでいます。

 一部の中国メディアは先月26日に感染から回復したとして武漢の臨時病院を退院した36歳の男性が5日後に新型コロナウイルスによる肺炎で死亡したと伝えました。衛生当局は、PCR検査で2回陰性が確認されてから退院を許可していて、男性も退院証明書をもらって当局が指定したホテルで14日間の隔離措置を受けていました。一部メディアはこの男性の死亡を伝えましたが、すでに削除されています。中国では退院後に再び検査で陽性が確認されることが相次いでいますが、専門家はPCR検査は不安定な側面もあるとして「再感染ではない」と否定しました。中国の大手メディアは、感染から回復して退院した人は5万人を超えたと収束に向かっていることを強調しています。男性の死亡を巡っては、中国のSNSで「フェイクニュースか」という声もある一方で、「削除は情報操作だ」と指摘する声も上がっています。

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