財政危機が続くレバノン 初の“デフォルト”見通し[2020/03/08 19:14]

 日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告の逃亡先で深刻な財政危機が続く中東のレバノンが初めて事実上のデフォルト(債務不履行)に陥る見通しとなっています。

 現地メディアによりますと、7日にレバノンのディアブ首相は、9日に償還期限を迎える外貨建て国債12億ドル、日本円で約1260億円について支払いを保留する考えを表明しました。レバノンがデフォルトに陥るのは初めてのことです。経済の低迷が続く一方で、汚職や放漫財政が問題となっているレバノンでは国の債務がGDP(国内総生産)の170%に達し、深刻な財政危機に陥っています。政府が去年10月にスマートフォンの通話アプリへの課税を打ち出したことで大規模な反政府デモが発生するなど、混乱は今も続いています。

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