「5日早ければ感染者は3分の1」専門家チームが分析[2020/03/10 14:10]

 中国当局が新型コロナウイルスへの対策を5日早く始めていれば、感染者は3分の1に抑えられていたという予測を中国の専門家チームが発表しました。

 鍾南山医師をトップとする調査チームは先月28日付で新型コロナウイルスの感染拡大に関する論文を発表しました。それによりますと、中国政府があと5日早く武漢を封鎖するなどの対策を取っていれば、感染者数は3分の1にとどまっていたということです。武漢では去年12月から原因不明の肺炎が相次いでいましたが、中国政府が本格的な対応を始めたのは1月20日で、封鎖は3日後の1月23日です。論文では、逆に対策が5日遅ければ感染者は3倍に増えていたとしています。鍾医師は中国本土での感染は来月末に収束する一方、「世界での感染拡大は少なくとも6月まで続くだろう」と指摘しています。

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