新型コロナ最初に“警告”の医師 上司から口止めも[2020/03/12 21:19]

 新型コロナウイルスの存在が公表される前に警告を発した武漢の女性医師が病院関係者らに口止めされ、医師を取材した記事も公開後に一時、削除されていました。

 中国の雑誌「人物」は10日、武漢市中心病院の艾芬医師が去年12月30日にSARS(重症急性呼吸器症候群)に似た症状の患者に気付き、同僚にSNSで情報を共有して警戒を促していたと報じました。その後、艾医師は市の通達に基づいて上司から「パニックを引き起こすな」と口止めされたということです。「デマを流した」として警察に処分され、その後、肺炎で亡くなった李文亮医師も艾医師の情報をもとに警告を発していました。当局は当初、この記事を削除しましたが、いくら消しても英語や日本語をはじめ点字にまで翻訳されてSNSで拡散され続け、現在、記事の削除はストップしています。

こちらも読まれています