WHOがトランプ氏の「中国ウイルス」発言に苦言[2020/03/20 00:34]

 WHO(世界保健機関)はアメリカのトランプ大統領が新型コロナウイルスを「中国ウイルス」と呼び続けていることについて、地域名と関連付ける呼称に苦言を呈しました。

 WHOのライアン氏は18日、「2009年の新型インフルエンザは北米から始まったが“アメリカインフルエンザ”とは呼ばなかった」と述べて地域への関連付けよりも国際的な連帯が今は重要だと指摘しました。また、テドロス事務局長は新型コロナウイルスを「前例のない人類共通の敵だ」とし、感染拡大を制御するためには隔離、検査、追跡を続けなければならないと各国に対応を求めました。さらに、医療施設が圧倒的に少ないアフリカ大陸に大規模な感染が広がってしまうことに強い危機感を示し、アフリカ各国にも最悪の事態に今すぐ備えるよう呼び掛けています。

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