トランプ氏発言にNY州知事が「宣戦布告だ」と反発[2020/03/29 12:03]

 感染の拡大が深刻なアメリカではトランプ大統領がニューヨーク州などを事実上、封鎖する措置を検討していることに対し、ニューヨーク州の知事が「州への宣戦布告だ」と激しく反発しました。

 ニューヨーク州・クオモ知事:「これは連邦政府による州への宣戦布告だ。完全封鎖は中国・武漢で行われたことで、我々は中国でもないし、戦時中でもない」
 ニューヨーク州のクオモ知事は28日にCNNに出演し、強制的な移動制限によって州が完全に封鎖されれば「大混乱や破壊的な影響を招き、数カ月にわたって経済をさらに落ち込ませる」と非難しました。一方、トランプ大統領はツイッターで、強制的な移動制限は「必要ない」と発言を撤回しました。最終的にCDC(米疾病対策センター)がニューヨークやニュージャージーなど3つの州の住民に対して国内での旅行を14日間、自粛するよう勧告しました。生活に不可欠な物流や医療関連、金融サービスの従事者には適用されないとしています。CDCは「実施については州知事に裁量がある」として、強制力を伴わないものとなります。

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