封鎖解除の武漢 「死者もっと多い」政府に不信感[2020/04/08 12:29]

 中国は8日朝、新型コロナウイルスの感染の中心地だった武漢の封鎖を2カ月半ぶりに解除しました。武漢から報告です。

 (森林華子記者報告)
 武漢の封鎖は解除されましたが、青いバリケードがある市場は中国政府が人への感染源の可能性がある野生動物が売られていたとして1月に封鎖したそのままになっています。ここは武漢の駅のすぐそばで、交通量も多い場所です。駅に行きましたが、「ようやく出られる」と疲れた表情を浮かべながら多くの人が出発していきました。駅の他に空港、高速道路も全面解除され、8日だけで5万5000人もの人が武漢から動く予定です。武漢では感染初期の段階で医療崩壊が起き、当局の発表では2500人以上が亡くなりました。ただ、「自分の家族が亡くなったのに政府の統計に入っていない」と我々に訴える市民が何人もいて、実際はさらに多くの人が亡くなっているのは間違いありません。政府系メディアは封鎖解除を大々的に盛り上げていますが、大切な家族を失った武漢市民は政府の隠蔽体質に不信感を募らせています。

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