WHO「残念だ」トランプ大統領 拠出金停止を発表[2020/04/16 11:57]

 アメリカのトランプ大統領がWHO(世界保健機関)への資金拠出を停止すると発表したことに対し、WHOは「残念だ」と遺憾の意を表明しました。また、ヨーロッパの各国からも非難が相次いでいます。

 WHOのテドロス事務局長は15日、「トランプ大統領の決定を残念に思う」と述べました。今後、アメリカの資金拠出停止の影響を検討し、業務が滞らないよう関係機関と資金面で協力していく考えを明らかにしました。トランプ大統領が批判する新型コロナウイルスへの対応を巡ってはいずれ調査されるもので、改善点は間違いなくあるという見解を示しました。
 一方、EU(ヨーロッパ連合)のボレル外相は「パンデミック抑制のため、WHOの努力がこれまで以上に求められている今、アメリカの動きを正当化する理由はない」と非難しました。フランス政府は「WHOはグローバルなこの危機を管理できる唯一の公衆衛生機関であり、アメリカの発表は残念に思う」というコメントを出しました。また、ドイツのマース外相は「ウイルスに国境はなく、他者の非難は意味がない」と指摘しています。

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