北朝鮮メディアは金正恩委員長が1日、肥料工場の竣工(しゅんこう)式に出席したと伝えました。健康不安説が出ていた金委員長の動静が伝えられるのは20日ぶりです。
2日付の労働新聞は、金委員長が1日に妹の与正(ヨジョン)氏らとともに西部の順川(スンチョン)にある肥料工場の竣工式に出席してテープカットをしたり、笑顔で工場を視察したりする様子を写真入りで大きく報じました。金委員長は「我が国の化学工業を一段と飛躍させるうえで重要な契機になる」と述べ、工場の建設に携わった労働者らをねぎらったということです。公の場に姿を現した金委員長の様子が伝えられたのは先月11日に出席した朝鮮労働党政治局会議の報道以来20日ぶりのことです。金委員長については「手術を受け、重篤な状態」といった健康不安説や新型コロナウイルスからの自己隔離説が報じられていました。アメリカのトランプ大統領は、金委員長の動静が伝えられたことについて「コメントしない。適切な時に話す」と述べるにとどめました。
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