ウイルスは呼吸器より便に長く残存 中国研究者発表[2020/05/11 17:42]

 中国の研究者は、新型コロナウイルスが感染者の呼吸器よりも便に残る期間が長いと発表しました。

 中国・浙江大学の研究者らは新型コロナウイルスの感染者96人の呼吸器、便、血清、尿から採取した検体3497点のウイルスを3カ月にわたって推計し、その研究結果をイギリスの医学誌に発表しました。今回の感染者96人のうち22人は軽症、74人は重症でした。ウイルスは全員の呼吸器のほか、55人の便、39人の血清、1人の尿から検出されました。そのうち便から検出されたウイルスは生存期間の中央値が22日間で、呼吸器の18日間、血清の16日間よりも長かったということです。また、呼吸器から検出されたウイルスの生存期間の中央値は重症者で21日間、軽症者で14日間と重症者の方が大幅に長かったとしています。研究チームは、感染者の便の検体の管理強化などが必要だとしています。

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