WHO 国際調査受け入れへ 総会でも焦点は米中対立[2020/05/19 06:17]

 WHO(世界保健機関)の年次総会でテドロス事務局長は、一部で問題視されているWHOの初動対応について、国際的な調査を受け入れる姿勢を示しました。

 WHO・テドロス事務局長:「(WHOは)できるだけ早く適切なタイミングで独立した検証を始めます」
 ウイルスの発生源や初動対応などを巡ってアメリカと中国が対立するなか、年次総会は18日にテレビ会議で行われました。総会では日本やEU(ヨーロッパ連合)などがWHOの初動対応について、独立性のある国際的な検証を求める決議案の採択に向けて調整を続けています。一方、中国が強硬に反対する台湾のオブザーバーとしての参加は認められず、年内に予定される次の総会に議論を先送りする形となりました。総会の冒頭、中国の習近平国家主席は「中国は責任ある態度で一貫してWHOや各国と適時、情報共有した」と述べ、アメリカなどによる初動対応への批判に反論しました。また、拠出金を一時停止しているアメリカを念頭に今後2年間で20億ドル、約2100億円の拠出を表明しました。

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