助け合いは「徳を積むこと」 仏教国タイの“支援”[2020/05/19 19:24]

 失業した人々を救うため、寺院だけではなく徳を積むことを美徳とする人々の助け合いの姿もみられます。

 タイでは今も緊急事態宣言が続いていますが、17日からは第2弾となる規制緩和でデパートやショッピングモールなどが再開しました。経済にようやく見え始めた光。その一方、4月の失業者は前の月の1.5倍の数に上り、生活苦などが理由の自殺者も急増しているという現状があります。そんななか、ある寺院が失業した人々の救済に立ち上がりました。
 寺では、これまでに新型コロナウイルスの影響で失業した100人ほどを受け入れています。人々は敷地内にある畑での農作業やそこで収穫したものの販売、リサイクル家電の分別作業などで一日最低200バーツの給料を得ています。希望者には無償で住む場所の提供も。
 困窮する人への救済はこんな形でも。バンコクでは直接、手渡しをしなくても寄付ができるように棚が置かれました。中には食品の他に水やマスクなども置かれています。取材中にも寄付の品物を置いていく人の姿。仏教国タイでは困っている人を助けることが徳を積むこととされ、人々は身の丈に合った形で必要とする人への寄付を行っているのです。
 こちらも新たな寄付の形。寄付をする人が店側に現金を払うと、店側はその分をクーポン券として貼り出します。必要とする人はそのクーポンを使うと無料で食べられるという仕組みです。徳を積む行為はタンブンと呼ばれています。タイではそのタンブンによって救われる人が多くいます。

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