兵士間の喧嘩から1カ月にらみ合い カシミール地方[2020/06/05 20:24]

 領有権を巡って中国とインドの係争が続くカシミール地方で兵士間の小競り合いが1カ月にわたる軍同士のにらみ合いとなり、さらには不買運動にまで発展する事態となっています。

 香港メディアによりますと、先月5日、中国が実行支配するアクサイチンとインドが実行支配するラダックの境界付近で両軍兵士が殴り合うけんかが起きました。1カ月近くが経過した今も両軍のにらみ合いは続き、緊張が続いています。中国外務省は「情勢は安定していてコントロール可能だ」と強調していますが、国営中央テレビは中国軍がドローンなどを使い、チベット高原で行った演習の様子なども報じています。
 一方、インドでは中国製品の不買運動のほか、スマートフォンから中国製ソフトを検知して削除するアプリがこの2週間で500万回以上もダウンロードされました。この地域を巡っては中国とインドがそれぞれ領有権を主張していて、1962年には中印国境紛争が起きています。

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