習主席が独仏首脳と相次ぎ会談 欧米にくさび狙い[2020/06/06 20:51]

 中国の習近平国家主席はドイツやフランスの首脳らと相次いで電話で会談しました。アメリカとの対立をにらみ、ヨーロッパとの関係強化を図る狙いです。

 習主席は3日にドイツのメルケル首相と、5日にはフランスのマクロン大統領と電話で首脳会談を行いました。新型コロナウイルスの感染拡大以降、メルケル首相とは3回目、マクロン大統領とは4回目の会談で、感染拡大防止や経済再開で協力を確認するなど協調姿勢をアピールしています。中国への批判を強めるアメリカのトランプ大統領を念頭に欧米の結束を切り崩して対中包囲網の構築を防ぎたい考えです。ただ、ヨーロッパでも中国のウイルスへの対応や強気な外交姿勢、香港問題などで懸念は高まっていて、中国側の期待通りとなるかは微妙な情勢です。

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