イタリアの検察は新型コロナウイルスの感染が拡大した際の初動対応に問題があった疑いがあるとして、コンテ首相らを事情聴取しました。
イタリアメディアによりますと、検察の事情聴取は感染で亡くなった患者の遺族団体から刑事責任を問う告発を受けて行われました。遺族らは封鎖措置の遅れが感染の拡大を招いたと訴えていて、検察はコンテ首相のほかに保健相や甚大な被害が出た北部ロンバルディア州の知事らから事情を聴きました。コンテ首相は聴取の前に記者団に対して「科学的根拠と良心に基づき行動した」として、初動対応に問題はなかったとの認識を示しています。イタリアでは2月下旬から感染が急速に拡大し、世界で4番目となる約3万4000人の死者が出ています。
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