「米朝首脳会談、今年はない」金与正氏が談話[2020/07/10 11:07]

　北朝鮮の金正恩委員長の妹・金与正（キム・ヨジョン）氏が10日朝に談話を出し、「アメリカとの首脳会談は年内は実現しない」と述べて敵視政策の撤回を要求しました。

　朝鮮中央通信によりますと、与正氏は談話で米朝首脳会談について「アメリカの決定的な姿勢の変化がない限り、我々には無益だ」と明言し、「今年はやらないだろう」と述べました。また、非核化については「決して『しない』ということではない」としたものの、「我々の行動と並行して不可逆的な重大措置が必要だ」と敵視政策の転換を条件に示しています。一方で、金委員長とトランプ大統領との関係は「疑いなく堅固で立派だ」と強調していて、11月に控えるアメリカ大統領選挙を前にトランプ政権から何らかの譲歩を引き出す狙いがあるとみられます。