アメリカの医薬品大手「ジョンソン・エンド・ジョンソン」は、新型コロナウイルスのワクチンについて最終段階の臨床試験を前倒しして9月にも実施し、来年に大量供給する見通しを明らかにしました。日本政府とも協議を始めたということです。
ジョンソン・エンド・ジョンソンによりますと、ワクチンの初期段階の臨床試験は来週にも約1000人の健康な人を対象に開始します。最終的な臨床試験は当初は来年の前半を想定していましたが、早ければ9月下旬に前倒しするとしています。量産化の体制が整えば、来年中に10億本の供給を目指すということです。ロイター通信は、ワクチンの供給について日本政府とも協議を始めたと伝えました。ワクチンを巡っては世界中で開発が進んでいますが、各国の争奪戦になる可能性があります。
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