トランプ大統領、一転「マスク着用は国を愛すこと」[2020/07/21 12:40]

 アメリカのトランプ大統領はこれまで消極的だったマスクの着用を翻し、「マスクを着けることは国を愛することだ」とアピールしました。

 トランプ大統領は自らがマスクを着けた写真をツイッターに投稿し、「ソーシャルディスタンスを保てない時にマスクを着けるのは愛国的だとされている」「私ほど愛国心の強い人はいない」とアピールしました。トランプ大統領はこれまでマスクの着用に消極的で、今月になり初めて公の場でマスク姿を見せました。また、新型コロナウイルスに関する定例の記者会見を21日にも再開する意向を示しています。一連の動きは自らの新型コロナウイルスへの対応が批判され、11月に迫る大統領選挙の世論調査で民主党のバイデン前副大統領にリードを許す展開を挽回(ばんかい)する狙いがあるとみられます。また、トランプ大統領はマスク着用の義務化を否定していますが、小売り最大手「ウォルマート」などが全店舗でのマスク着用を義務化しました。ウォルマートは20日から系列店舗を含む全米5000店余りで、入店の際にマスク着用を義務付けました。ただ、マスク着用を巡るトラブルが多発しているため、各店舗に専任のスタッフを配置しています。アメリカでは50州のうち半数以上の州で公の場でのマスクが義務付けられていますが、徹底されていません。全米の感染者数は約383万人で、死者数は14万人を超えています。16日には7万7000人の新規感染者が報告されていて、感染の拡大が止まらない状態です。

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