アメリカのトランプ政権は、新型コロナウイルスのワクチン開発などに携わる企業にサイバー攻撃を試みたとして中国人ハッカー2人を起訴したと発表しました。
アメリカ司法省によりますと、起訴されたのは33歳と34歳の中国人ハッカー2人で、新型コロナウイルスのワクチンや検査キットを開発する企業のコンピューターのネットワークで外部からの攻撃に弱い部分を探し、侵入を試みたということです。2人の身柄はまだ拘束されておらず、司法省が情報提供を呼び掛けています。2人はこれまで10年以上にわたり、日本を含む10カ国以上のハイテク企業などにサイバー攻撃を仕掛けて機密情報を盗んでいたとされています。その被害額は数億ドル、日本円で数百億円相当に上るということです。一連の犯行には、中国の情報機関からの指示を受けたものもあったということで、新型コロナウイルスを巡るアメリカと中国の対立がさらに激化する要因となりそうです。
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