英「ロンドン塔」などの観光名所で職員解雇の危機[2020/07/28 23:35]

 ロンドンでは新型コロナウイルスの影響から「ロンドン塔」や「ウェストミンスター寺院」といった観光名所で職員が解雇の危機にさらされています。

 ロンドン塔は新型コロナウイルスの影響で9日まで約4カ月、閉鎖されていました。収入の8割を入場料が占め、今年は去年に比べて87%ほどの減収になるということで「壊滅的な影響を受けた」としています。運営団体によりますと、観光客の案内などをする衛兵37人に対し、先月から退職希望者を募っていました。何人が応じたかは明らかにしていませんが、運営団体は「さらなる人件費の削減が必要」として解雇に踏み切る可能性も示唆しています。さらに、歴代の君主の戴冠(たいかん)式が行われてきたウェストミンスター寺院でも約2割の職員を解雇する可能性があると現地メディアが伝えています。約4カ月にわたる閉鎖の影響などから今年は約1200万ポンド、日本円で16億円ほどの減収になると見込んでいます。

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