南シナ海巡る米豪の共同声明に中国反発[2020/07/29 22:04]

 南シナ海における中国の領有権の主張は認められないと指摘したアメリカとオーストラリアの共同声明に対し、中国政府は「脅威論をあおっている」と反発しました。

 アメリカとオーストラリアはワシントンで外務と防衛の閣僚会議、いわゆる「2+2」を行い、終了後の共同声明で「中国による南シナ海での広範な領有権の主張は国際法に照らして無効だ」と指摘しました。これに対し、中国外務省は会見で「強烈な不満と断固とした反対」を表明し、両国に厳重な申し入れを行ったことを明らかにしました。さらに、「最近、両国はやたらと中国脅威論をあおり立て、様々な問題で中国をおとしめている」と主張し、内政干渉と中国の利益を損なう言動をやめるよう求めました。中国は南シナ海のほぼ全域の領有権を一方的に主張し、周辺地域の軍事拠点化を進めています。

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