朝鮮半島でも大雨続く 北朝鮮のダム放流で問題も[2020/08/05 23:39]

 朝鮮半島で続く大雨で北朝鮮メディアは今後、局地的に500ミリ以上の大雨になる恐れがあると警戒を呼び掛けました。一方、南北にまたがる川でダムの緊急放流を巡って波紋が広がっています。

 朝鮮中央テレビは台風4号の接近に伴い、活発化した前線の影響で6日にかけて開城(ケソン)市など複数の地域で500ミリ以上の大雨になる恐れがあるとして注意を呼び掛けています。一方、この雨を巡っては北朝鮮側から韓国側へ流れる臨津江(イムジンガン)で北朝鮮側の黄江(ファンガン)ダムが事前通知なしに放流を行い、下流の韓国側で水位が急激に上がったことが問題視されています。2009年以降、放流時には事前通知を行う合意がありましたが、今回、通知がなかったのは北朝鮮が6月に南北間の通信線を遮断したためとみられます。川の下流では5日午後4時すぎ、放流による水位上昇に備えて住民に避難命令が出されました。韓国統一省は「自然災害での協力は政治や軍事とは関係ないことだ」として、北朝鮮側へ事前に通知するよう呼び掛けています。

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