資金の不正流用で全米最大の銃団体のトップらを提訴[2020/08/07 08:52]

 アメリカ最大の銃の圧力団体である全米ライフル協会のトップらが協会の資金を不正に流用したとして提訴されました。

 ニューヨーク州検察は6日、NRA(全米ライフル協会)のトップや複数の幹部が私的な旅行などのために3年間で6400万ドル、約68億円の協会の資金を流用したとして訴えを起こしました。検察側は約30年間にわたってトップに君臨してきたラピエール副会長の辞任とNRAの解体を求めるとともに、ラピエール氏ら主要幹部に対して不正に得た資金を会員に返還するよう求めています。全米ライフル協会は2016年の大統領選挙でトランプ陣営に30億円以上、献金するなど、豊富な資金力をバックにアメリカの政界に大きな影響力を持っています。この提訴を受け、トランプ大統領はツイッターで「バイデン氏が大統領になったら、あなた方の銃はすぐに予告なく奪われるだろう」と銃の権利擁護者の危機感をあおっています。

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