インド洋で貨物船が座礁 燃料の油が周辺に大量流出[2020/08/08 23:09]

 海運会社「商船三井」が運航する貨物船がインド洋のモーリシャス沖で座礁し、その後、燃料の油が周辺の海に大量に流れ出ていることが分かりました。

 商船三井によりますと、中国からシンガポールを経由してブラジル方面に向かっていた貨物船「WAKASHIO」が先月26日にインド洋のモーリシャス沖で座礁しました。乗組員20人は救助されましたが、船は損傷し、対応を進めるなかで今月6日、積んでいた燃料の重油が海に流出しているのが確認されたということです。流れ出た油は周辺のサンゴ礁などにも影響を及ぼす恐れがあり、AP通信によりますと、モーリシャス政府は7日に「環境緊急事態」を宣言しました。フランス政府に事態の収拾に向けた支援を求めているということです。貨物船を運航する商船三井は現地への職員派遣などを通して関係者と協力し、早期の事態解決に向けて全力で取り組むとしています。

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