武漢市を訴えた遺族 裁判進まず検察に不服申し立て[2020/08/18 07:49]

 中国・武漢の地元政府が新型コロナウイルスの情報を隠蔽したために父親が死亡したとして提訴した遺族らが裁判所が訴訟手続きを始めないとして、検察に不服を申し立てました。

 新型コロナウイルスで父親を亡くした武漢の張海さん(51)ら遺族は6月、地元政府が情報を隠したために多くの人が亡くなったとして、湖北省や武漢市政府を相手取り、謝罪や賠償を求める異例の訴えを起こしました。しかし、裁判所はいまだに訴訟手続きを始めていません。原告の遺族3人は、これが行政への訴訟の手続きなどを定めた法律に違反するとして、17日に武漢市の検察に対して監督管理を求める書面を連名で提出しました。張さんは「裁判所は遺族に公平な場を与えていない」と訴えています。

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