モーリシャスの流出重油は髪の毛で 船体は一部曳航[2020/08/18 15:10]

 モーリシャス沖で座礁し、重油が流出した日本の貨物船の一部を沖合へと曳航(えいこう)する作業が始まりました。一方、流出した重油が拡散するのを防ぐため髪の毛で支援する動きが広がっています。

 モーリシャスの国家危機委員会は17日、貨物船「WAKASHIO」の前方部分を沖合へ曳航する作業を始めたと発表しました。貨物船は真っ二つに割れていて、後方部分についてはエンジンルームにまだ油が残っているものの悪天候のため抜き取る作業が滞っているということです。油の海岸への漂着を防ぐオイルフェンスの材料には、わらや動物の毛などが使われますが、地元では油を吸着しやすい髪の毛を提供する動きが広がっています。この動きは国外にも広がり、フランスのボランティアからは20トン分の髪の毛が送られたということです。

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