反政権デモ広がるベラルーシ　国境に大規模兵力配備

　大統領選挙に不正があったとして、反政権デモが全土に広がる東ヨーロッパのベラルーシで、独裁的な統治を続けるルカシェンコ大統領は軍隊の国境付近への展開を指示しました。

　国営ロシア通信によりますと、ルカシェンコ大統領は18日、「我が軍は攻撃態勢を完全に整えた」と述べ、ポーランドとの国境付近に大規模な兵力を配備したことを明らかにしました。ルカシェンコ氏はこれまで自らの退陣を求めるデモやストライキを「外国勢力による陰謀だ」と主張しています。ロシアのプーチン大統領も18日、「複数の国家がベラルーシに圧力を掛け、不安定化を図っている」と述べ、ルカシェンコ氏への支持を表明しました。一方、アメリカやEU（ヨーロッパ連合）はルカシェンコ氏は不正に再選を果たしたと主張していて、ベラルーシを巡る各国の対立が激しさを増しています。